( Interview )
「男女ともにフレキシブルな働き方ができるように」。
越後天然ガス 供給部 小倉綾夏さん
女性総合職として初配属、産休育休を経て新たな業務も
建設業で挑戦と成長を続ける女性たちにスポットを当てる「“Women” AND Construstion」。小倉綾夏さんは、建設業界で活躍する7人の女性の一人として登壇し、これまでの苦労や挑戦、やりがいなどを紹介しました。越後天然ガスは業界に先駆けてANDPADを採用し、業務効率化に取り組んでいます。DXとともに、働き方はどう変化したのか、改めて小倉さんを含む同社社員の皆さんに話を聞きました。

越後天然ガス
供給部 道管建設グループ サブリーダー
小倉 綾夏さん
4年制大学卒業後、2014年に新卒入社。供給部 供給保安グループ保安担当へ配属後、2018年に供給部導管建設グループ 本管工事担当へ異動。2024年より育休から職場復帰し、現在はサブリーダーとして主にガス本管工事における設計・積算・施工管理業務を担当している。
女性総合職で初配属
小倉さんは2014年に新卒で越後天然ガスに入社しました。同社では初めて女性総合職として供給部に配属され、入社当初は供給保安グループに所属し、ガス漏れ通報時の対応などを担当しました。漏えいの原因を探るため、掘削したり、床下を這って調べたりすることもあったそうです。

小倉さんは、「床下に入るなど、『女性だからできない』とは絶対思われたくないと思い、男性社員と同じようにできるという強い気持ちで積極的に取り組んでいた」と振り返ります。
2018年に同部導管建設グループに異動となり、本管敷設業務を担当することになりました。現地調査のほか、CADを使った設計、積算、発注、施工管理、完了報告まで、本管工事に関する全ての業務をこなしています。
産休・育休取得後も新たな業務領域にチャレンジ
その後、小倉さんは結婚し、産休・育児休暇を取得。昨年、1年ぶりに職場に復帰しました。1年間育休を取得して復帰するのは小倉さんが部署内で初だったそうです。
「復帰する時は、今までと同じように働けるのか不安がありましたが、上司や周囲のフォローもあり、順調に再開できました」。
小倉さんは現在、本管だけでなく、内管工事の設計・積算も手掛けています。「本管工事が配属当初よりも減少する中、業務量の余裕もあったので、復帰のタイミングで内管工事の担当も希望しました」。

突発的な現場が発生することもあり、1日中外出していたり、逆にずっと内勤の日などもあるため、ルーティン的な仕事ではないものの、残業も少なく、比較的融通が利きやすい環境だと話します。
小倉さんのある1日のスケジュール
-
08:00
保育園に送迎
-
08:30
出社
-
08:45
始業
-
09:00
メールなど確認
-
09:30
接続確認など、現場の立ち会い
-
12:00
お昼
-
13:00
検収記録を作成
-
15:00
設計業務、工事店と連絡など
-
17:00
終業
同社の産休・育休の制度について、広報人財部広報人財グループの野水丈司リーダーは、「基本的には産休・育休の前に所属していた部署に配属するようにして、復帰後もスムーズに仕事できるようにしています」と工夫点を話します。
大変なのは、子供を保育園に預けて出勤した社員が、子供の体調不良によって保育園に迎えに行かなければならないこと。現場に出ている時に、ほかの人に交代を依頼することもあったそうです。
そのような事態を受け、供給部導管建設グループの矢川和彦マネージャーは「これまで導管建設グループでは本管担当と内管担当が分かれていたのですが、2年前にその垣根をなくし、本管と内管のどちらも携われるようにしました。(現場管理の)交代が必要な時も前に比べて人繰りがやりやすくなりました」と改善したポイントを語ります。
残業時間にも変化
小倉さんの日々の業務においてANDPADは欠かせないと言います。
「採用前は工事会社と電話で連絡を取ることが多かったのですが、皆現場で作業しているのでなかなか捕まらないことがありました。現在はANDPADのチャット機能で、連絡をとっているので、非常に楽になりました。工事に関する資料は案件ごとにフォルダに入れていて、関係者間で簡単に共有できるので大変助かっています」。

小倉さんのマストアイテム
必ず持ち歩くアイテムは、スマートフォン、スケール、ヘルメット。
「スマートフォンは、普段の連絡やANDPADを使った作業に必須です。ヘルメット・スケールも、現場作業の際は必ず着用します。」と使い道を説明します。
また、デスクワークの際は、小倉さんが好きな車種を模したマウスで日々の作業を行っています。

ANDPADで現場の写真も共有されるため、状況を把握して指示できるようになり、ペーパーレス化とともに、会社と現場を往復する移動時間も削減。「明らかに残業時間も少なくなってきています」と矢川マネージャーも話します。
男女ともにフレキシブルな働き方ができるように

ご自身の経験も踏まえ、これからの働き方について小倉さんは「『女性だから』と特別扱いしてほしいわけではなくて、ワークライフバランスを考える上で、男女ともにフレキシブルな働き方ができるようになることが大事だと思っています」と話します。
今後DXには、より細かなニーズに対応し、柔軟な使い方ができるツールの誕生に期待するとのこと。
「多種多様な書類のデジタル化や設計業務の簡素化につながるツールがあれば、より業務時間の短縮につながります。」とお話しいただきました。
越後天然ガス株式会社:
https://www.echiten-gas.co.jp/
ANDPAD導入事例 | 越後天然ガス株式会社:
https://andpad.jp/cases/echigotennengas
Women AND Construction 特別座談会開催レポート:
https://page.andpad.jp/and_women2025/report/
取材・文/ガスエネルギー新聞 写真/小関 晃典
(ガスエネルギー新聞 6月9日号に掲載されたものを許可をいただき、一部改変しています)